純粋倫理の実践による学びは、人が「純情」の心境を保ち続けることを目的としている。そして「純情」とは「明朗」「愛和」「喜働」という三つの実践によって到達できる心境に他ならない。これらの基本実践の基底をなすのが「明朗」である。これが人に向かう時に「愛和」となり、仕事や人生に向かう時に「喜働」となる。明朗とは文字通り心を明るくすることであるが、表面的な明るさというよりも、心の内にこだわりや捉われが何もない状態から生まれる明るさにすることである。憂鬱・心配・怒り・焦りを抱かず、晴れわたった大空のように澄んだ心のことである。この明朗な心は、仕事や生活にも深く影響している。
明朗心は、その人の肉体健康の元であり、家庭健康の中心であり、事業健康の根源である。真に正しい事とは、まず己が救われ、それといっしょに人が救われることでなくてはならぬ。明朗こそ、まず己が救われるともしびであり、己のかかげたこの燈火で、人もまた救われる。そして世の中が光明にかがやいて来る。
①行動を変える
第一のコツは、行動を「内から外へ」方向転換をはかることである。
②客観視する
第二のコツは、心配したり、悲しんだり、怒っている自分を、じっと静かに横から眺めてみることである。